生活相談員の仕事は、高齢で日常生活に支障をきたすお年寄りの生活の相談に乗り、問題を解決する手助けをすることです。そんな、生活相談員として働くためには、どのような資格が必要であり、具体的にはどのような業務を担っているのでしょうか?

生活相談員になるためには一定の条件があります。まず、国が定めた資格を有していることです。社会福祉主事任用資格者、社会福祉士、精神保健福祉士がそれに当たります。また、都道府県が定めた資格を有していることも重要です。介護支援専門員や介護福祉士をはじめ、老人福祉施設の施設長経験者など、豊富な介護職経験がある人が該当します。自治体によって多少違うこともあるかもしれませんが、2年以上の介護経験が必須条件に組み込まれているようです。そのため、詳細については事前に確認しておきましょう。

次に、生活相談員の仕事は、日常生活に支援が必要な高齢者の方が安心して生活できるように、環境を整えることになります。つまり、デイサービスの利用や老人ホームといった施設の利用の相談や斡旋をするために、相談者の家庭の事情を考慮しながらプランを立てていく業務のことを指します。ただし、あくまで介護サービスの利用プランを立てて相談者に施設の利用を促すだけなので、利用するかどうかは要介護者本人の意思を尊重しなければなりません。また、施設の利用が決まったら、いつからサービスを受けられるのかを施設側と要介護者側の間に立って調整します。このように、生活相談員は要介護者と各施設の架け橋となる仕事を担っているため、やりがいのある仕事をしたい人には向いていると思います。